中国黄土高原での植樹活動の歴史

淳化県1  小さな苗木に想いをこめて 私たちは中国黄土高原に木を植えてきました。 私たちのNPOは、2004年から2014年までに日本から陝西省の現地へ11回の植樹ツアーを実施し、日本のボランティアだけでなくカウンターパートナーの陝西省林業局や合作社、農民、小中学生、共青団、大学生と一緒になって植樹をしてきました。植樹ツアーでは、植え穴掘りの大変さや小さな苗木に無事育ってくれよと祈る想いを大人から子どもまで共有することができました。また、植樹地の村にある小学校や中学校を訪問し、植樹や環境保全の大切さを啓発してきました。 荒れ地や荒れ山の広がる黄土高原において、ツアーで植えた木はわずかばかりですが、ツアーに参加した人たち、訪問した学校の子どもたちや先生とも環境を保全する心をつなげることができたのではないかと思います。 植樹ツアーで木を植えたところは、日中緑化交流基金などの助成を受けた事業地の一角に当たります。事業地にも郷土樹種であるポプラ、コノテガシワ、カキ、サンシュ、クルミ、ブンカンカを植え、厳しい環境でも枯れずに育っているかどうかを調査してきました。乾燥に負けて枯れたものもありましたが、補植や灌水で何とかしのげたようです。こうしたカウンターパートナーの努力もあって、概ね生育は良好でした。 これまでの活動の記録と植樹の育成状況調査の様子はこちらをご覧ください。 活動記録・生育状況調査 2004~2012